測定ノウハウ
電波環境の改善方法 改善STEP
STEP 1. 取付方の見直し
電波の基礎を元に温度測定ユニット、PC通信ユニットの取付方にご留意頂くことで、電波環境の改善を図ることができます。
STEP 2. USB延長ケーブルの有効活用
温度測定ユニットを目視できるけど
- 距離が遠い
- 温度測定ユニットとPC通信ユニット間に障害物がある
ため、電波環境の改善が必要となった場合、USB延長ケーブルを使い、PC通信ユニットの取付位置を温度測定ユニットに近づけることをお勧めいたします。
STEP 3. パッシブ中継器の有効活用
STEP1の改善を行ったけれども
- 金属等の遮蔽物がまだ電波の障害となる場合
- 使用温度環境範囲外でPC通信ユニットを置けない。
- 障害物を迂回しないと電波が取れない場合
にはパッシブ中継器のご利用をお勧め致します。
STEP 4. パッシブ・アタッチメントの有効活用
- STEP2で改善が図れたが、さらに電波環境を改善したい場合
- 多地点の温度を測定する場合で、特に各温度測定ユニット間が障害物に阻まれて、多数のアンテナを取り付ける必要がある場合
には、パッシブ・アタッチメントのご利用をお勧めいたします。
STEP 1. 取り付け方の見直し
無線温度ロガー WM1000
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- 取り付けの際には、出来るだけPC通信ユニットを温度測定ユニットが見える位置に向けて設置してください。
又、PC通信ユニットを床の高さに近づけるとPC通信ユニットからでた電波が、床に反射吸収されてしまいますので高めに取付けてください。
その際、USB延長ケーブルをご利用いただきますと容易に可能となります。 - 温度測定ユニットを固定する際に、アルミテープ等金属テープのご使用は避けてください。
金属テープにより電波が遮断されてしまいます。
ガムテープ、養生用テープ、両面テープインシュロック帯、高温用にはポリイミドテープやシリコンテープなどを使用した取り付けを推奨いたします。
STEP 2. USB延長ケーブルの有効活用
- 電波は、送受信機の途中に金属やコンクリートの壁などが介在すると、電波障害物となり通信が繋がりにくくなります。
その場合、USB延長ケーブルを使用し、ガラス、ゴム等電波を通しやすい物質の近辺にPC通信ユニットを移動することで電波環境を改善できるケースがあります。 - USB延長ケーブルを使用し、できるだけ温度測定ユニットが直線的に見える位置にUSB通信ユニットを取り付けるようにしてください。
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STEP 3. パッシブ中継器を使った電波環境の改善
パッシブ中継器とは
パッシブ中継器とは、2.4GHz帯のアンテナ 2本を同軸ケーブルで接続した製品です。(アンプは使用しておりませんので、電源は不要です)
温度測定ユニットが、金属等で覆われた遮蔽環境内で置かれた場合、または、金属等の障害物により電波環境が損なわれる場合には、パッシブ中継器を温度測定ユニットとPC通信ユニット間に設置することで、電波の強度が改善が期待できます。
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実験例:スペクトラムアナライザを使用した電波強度測定
STEP 4. パッシブアタッチメントを使った電波環境の改善
パッシブアタッチメントとは
アンテナ、デバイダ、とPC通信ユニットの固定用パッケージで構成されております。
PC通信ユニットの内蔵アンテナとアタッチメント内のアンテナを密接させることで、パッシブ中継器の改善効果を最大限引き出せる機構となります。
電波干渉が発生している温度測定ユニット近辺にパッシブ中継用のアンテナを取り付けることで、電波強度の改善が図れます。
*現在開発中で2016年6月デリバリ予定です。
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デバイダの取付口は、コネクタSMA JタイプになっておりますのでSMA Pのコネクタ付き同軸ケーブルでアンテナを取り付けます。