CEOメッセージ
マザーテクノロジーを究め、「はかる」をプロデュースする
スマートフォン、パソコン、家電、自動車をはじめ私たちの身の回りのさまざまな電気製品に必ず搭載されている半導体。私たちが作る半導体試験装置は、この半導体デバイスの製造工程において、デバイスが求められる性能を発揮し、正確な動作を行っているかどうかを調べ、良品と不良品を見分けています。アドバンテストは、半導体製造という先端技術を先端で支え続けることで、日々の暮らしの安全と安心を支えています。
半導体需要の伸びは、それを利用するアプリケーションの成長と密接に関連しています。近年の市場成長要因といえば、一層の普及と高機能化が進むスマートフォン、情報通信量の拡大を支えるデータセンタ、あらゆる機能が電子化されていく自動車などへの展開が挙げられます。私たちは、こうした市場の推移をみきわめながら、それぞれの半導体の特性に合わせたテスト技術をより高度化することで、世界の需要に応えていきます。
また、私たちがこれまで培った技術は、半導体試験の域を超えてさまざまな分野に応用されています。例えば、ナノテクノロジーを基盤にした電子ビーム測長装置および露光装置は、半導体プロセスの微細化に対応した装置として高く評価されています。テラヘルツ波を用いて測定対象物の内部を非破壊解析する装置は、今後、医薬をはじめとする産業用途への進出が期待されます。
私たちのコア・コンピタンスである電圧・電流・時間を「はかる」技術は、テクノロジーを根底で支えるマザーテクノロジーとして今日の豊かな社会に貢献しています。私たちはこの“母なる技術”にこだわりつづけ、これからも絶えず計測・試験技術の新しい波を世界に向けてプロデュースしていきます。
代表取締役 兼 執行役員社長
黒江 真一郎
