環境行動計画
環境行動計画について
アドバンテストグループは、環境活動で重点的に取り組むべき課題を明確にして、「環境行動計画」を策定しています。環境経営の推進、グリーン製品の提供、事業プロセスの革新の3つに重点を置き、循環型社会および低炭素社会への対応に向けた責任ある取り組みを推進しています。
第6期アドバンテストグループ環境行動計画(2013-2014)の活動成果
第6期環境行動計画(2013-2014)では、環境経営、製品環境対策、事業活動の環境負荷低減の3つの重点テーマにおいて、「循環型社会および低炭素社会」実現への対応に向けた取り組みを推進しました。
- 環境経営:社会性と収益力の向上につながる環境経営を推進する。
- 製品環境対策:コア事業、テスタ周辺ビジネスで、お客様の環境負荷低減に貢献する。
- 事業活動:気候変動対策、生物多様性保全、環境マネジメントで責任ある取り組みを推進する。
対象範囲(2013年3月31日時点)
- 取り組み対象: アドバンテストグループ 国内8拠点および海外7拠点(関係会社含む)
- 対象期間: 2013年度~2014年度(2年間)
主な活動成果
2年間の環境行動計画の遂行における主な活動成果は以下の通りです。
環境経営の推進では、旧Verigy社の統合に伴う、海外拠点でのISO14001認証の再取得が完了し、国内外の主要拠点でISO14001を維持・継続しています。また、アドバンテスト環境方針を周知し、環境意識を醸成するため、2014年からグローバル環境教育を開始しました。
製品環境対策では、新製品の省エネルギー、省資源、部品点数削減など、13テーマに対し、11件を達成しました。達成率:85%(開発中止テーマを除く)。また、2年間で24機種があらたにグリーン製品化できました。
事業活動における環境対策では、省エネルギー対策や生産活動の効率化による環境負荷低減など、13テーマに対し、10件達成しました。(達成率:77%)。なお、海外拠点のリサイクル率向上については、引き続き改善を図ります。
第6期 アドバンテストグループ環境行動計画の活動成果
大分類 | 活動テーマ | 2014年度実績 | 自 己 評 価 |
---|---|---|---|
【環境経営】における目標 : 低炭素社会への対応、社会性と収益力の向上につながる環境経営を推進 | |||
環境マネジメント | 環境マネジメントシステムをグローバルに展開し、環境経営を強化する。 |
| 達成 |
環境貢献 | 環境や生態系保全を目的とした環境貢献プログラムを継続して、実施する。 | 【国内】
【海外】
| 達成 |
【製品環境対策】における目標 : コア事業、テスタ周辺ビジネスで、お客様の環境負荷低減に貢献 | |||
グリーン製品の開発 | 【省エネルギー】 | ||
対象製品にて、DUT測定単位あたりの消費電力量を従来製品比で20%以上削減する。 | メモリ・テスト・システム T5833で1DUTの測定単位あたり50%の電力削減を達成 | 達成 | |
T2000モジュール 28GOPMにて従来(8GDM)比で、DUTあたり50%の電力を削減 | 達成 | ||
LCD ドライバ・テスト・システムT6391で1DUTの測定単位あたりの電力を30%削減 | 達成 | ||
| 達成 | ||
EB露光装置 F7000Sで、単位エネルギー当たり33%削減を達成 | 達成 | ||
MASK MVM-SEM E3640で、E3630比スループット13%向上を達成(目標の20%は未達) | 未達成 | ||
DI製品のカスタムPB設計で設計確認の自動化率を向上させ、標準設計工期:3.5Wを達成 | 達成 | ||
【省資源、部品点数削減】 | |||
対象製品にて、使用する部材を従来製品比で、50%以上削減する。 | メモリテスタ用MBで新規コネクタを開発し、部品点数を25%削減(開発計画の変更に伴う対象システムの見直しにより、目標値を部品点数25%削減見直した) | 達成 | |
対象製品にて、従来製品比で、30%以上小型化する。 | テスト・ハンドラ の単位性能当りの設置面積は、在来機比較10%以内となり目標未達成 | 未達成 | |
対象製品にて、従来製品比で、50%以上小型化する。 | テスト・システム T2000 ISS LSMF+液冷13THで55%削減を達成 | 達成 | |
EB露光装置 F7000Sで、設置面積 54.4%削減を達成 (F3000比) | 達成 | ||
メモリテスタ用MBで新規コネクタを開発し、面積を50%削減 | 達成 | ||
| 達成 | ||
【事業活動】における目標 : 気候変動対策、生物多様性保全、環境マネジメントで責任ある取り組みを推進 | |||
気候変動対策(事業活動) | 2020年における数値目標値を策定する。 | 次のテーマを第7期環境行動計画で目標設定した。
| 達成 |
エネルギー消費量を2012年度比原油換算で66kl/年(96t-CO2)以上削減する。 | 空調機の運転時間短縮や節電対策の強化など、2年間の省エネルギー活動により原油換算で、合計34klを削減 (2013年度:16kl/年、2014年度:18kl/年) | 未達成 | |
(生産活動)生産効率の向上を図り、生産工程における環境負荷を低減する。(ボード生産効率の向上、新規テスタの工期短縮、歩留まりの改善など) | 新規生産ボードの実装工数を25%削減し、1枚当たりの生産に必要な消費電力を30%削減する。 | ①モジュラーマウンタの段取り回数の削減および②量産ラインの生産対象機種を見直し、稼働率を向上させることで、実装機の消費電力を換算値で2012年度比28%削減 | 未達成 |
調整工期を短縮する事により、生産時電力を生産初号機実績と比較し、2014年度末までに、40%削減を達成する。 | T5831システム調整工期(B調+S調)を14日⇒10日に短縮 | 達成 | |
主要生産機種の生産通電時間を2012年度比 30%削減する。 |
| 達成 | |
仙台A館クリーンルームの省エネ運転(2012年度比 2%削減) | 2012年度比5.7%削減【2009年度比 20.5%】
| 達成 | |
有機溶剤の使用品種削減(2012年度比 30%削減) | 有機溶剤の使用品種を2012年度比 33%削減 | 達成 | |
梱包の為の強化ダンボールを2011年比で、4,000kg削減する。 | 梱包資材とサイズ、構造の見直しを実施し、2011年比で4,878kg削減 | 達成 | |
生物多様性 | 取引先の環境活動を調査することにより、サプライチェーン全体で、生物多様性保全活動を啓蒙し環境負荷低減を推進する。 | 取引先 62社へのアンケート調査を実施 | 達成 |
紛争鉱物 | 紛争鉱物に対する調査を実施して、紛争鉱物が含まれていない調達を推進する。 |
| 達成 |
資源循環 | 海外拠点における廃棄物のリサイクル率を2014年度末に85%以上とする。 |
| 未達成 |
環境リスク管理 | 環境法規制や関連設備のモニタリングを強化し、環境に関わる事故を未然に防止する。 | 環境に関わる事故/苦情 0件 | 達成 |
化学物質管理 | 化学物質管理の効率化と徹底を図り、グローバルな管理体制を構築する。 | 【国内】
| 達成 |
第7期アドバンテストグループ環境行動計画の概要
アドバンテストでは、海外生産の拡大など、海外拠点での環境影響が増しています。海外拠点を視野に入れた環境活動の推進が重要と認識しています。第7期環境行動計画では、第6期環境行動計画の活動課題を継承し、海外拠点を含めた目標設定に努めました。具体的には、グローバル環境教育の推進、海外拠点のリサイクル率の向上や再生可能エネルギーの利用継続などを設定しました。
重点テーマ:
- 環境経営の推進:低炭素社会への移行対応、環境マネジメントで責任ある取り組みを推進する。
- グリーン製品の提供:コア事業、テスタ周辺ビジネスで、お客様の環境負荷低減に貢献する。
- 事業プロセスの革新:業務の効率化やエネルギー使用の効率化を推進する。
対象範囲(2015年3月末現在)
- 取り組み対象:アドバンテストグループ全社
国内6事業所(関係会社を含む)
海外主要7拠点(AAI,AEG,ASP,ATK,ATC,ATI,AMY) - 対象期間 :2015年度~2017年度(3年間)
重要 | 環境方針との関連 | 活動項目 | 活動項目(目標詳細) |
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環境経営の推進 | |||
環境マネジメントの推進 | 1) ISO14001規格改定への移行対応 | 2017年度末までに ISO14001:2015 規格への移行を完了させる。 | |
2) グローバル環境教育の推進 | 毎年 1回e-learningを実施する。 | ||
3) 環境貢献活動、教育支援活動の推進 | 環境・社会貢献活動、教育支援活動を推進する。 | ||
生物多様性の保全 | 1) 森林保全活動の推進 | 各拠点で、森林保全活動を実施する。 | |
2) ビオトープの育成と活用 | ビオトープを育成し、活用する。 (近隣小学校を対象にした自然観察会、絶滅危惧植物の保護) | ||
環境関連法令の遵守、汚染の防止 | 資源循環リサイクルの促進 | 廃棄物リサイクル率を向上させる。 | |
1) 国内拠点 リサイクル率の維持管理 | 国内拠点のリサイクル率 99%以上を維持管理する。 | ||
2) 海外拠点 リサイクル率の向上 | 海外拠点のリサイクル率 75%以上を目指す。 (施策:リサイクル基準の再確認、処理方法の見直し) | ||
地球温暖化対策の推進(気候変動対策) | |||
1) エネルギーの効率的な利用の推進 | 国内事業所のエネルギー原単位改善率 年平均 1%を達成する。 基準年2012年度比で、2017年度 5%以上 (2020年度までに 7.73%以上を目指す) | ||
2) 再生可能エネルギーの活用 | 海外拠点のグリーン電力の購入や太陽発電の導入を促進する。 | ||
グリーン製品の提供 | |||
お客様の環境負荷低減 | 1) 新製品の省エネ性能の向上 | 新製品で単位性能あたりの消費電力を20-50%削減する。 | |
2) 省資源、小型化、部品・材料削減 | 対象製品で省資源、小型化、部品・材料削減を達成する。 | ||
3) RoHS対応製品、鉛フリー実装製品の拡大 | 対象製品でRoHS対応、鉛フリー実装を達成する。 | ||
4) フロリナートの代替と使用量削減 | フロリナート代わる代替冷却技術を確立し、実用化する。 | ||
5) 環境負荷低減対応の新規事業の立ち上げ | 環境に関係する新事業や製品を立ち上げ、社会に貢献する。 | ||
6) 新製品の拡販 | 老朽化テスタを新製品に置き換え、顧客の省電力化に貢献する。 | ||
事業プロセスの革新 | |||
事業プロセスの革新 | 業務の効率化や省エネを推進 | 業務の効率化やエネルギー使用の効率化を推進する。 | |
1) 生産効率化 | 生産工期を短縮し、生産通電時間を 30% 削減する。 | ||
2) 建物設備の省エネ、高効率化 | 老朽化設備の更新による高効率化と電力使用の平準化を推進する。 | ||
3) 製品開発と生産の業務効率を改善 | 製品の開発初期段階から統合された環境で情報共有を行い、グローバルで多様な製品開発と生産業務の効率改善が期待できるGlobal PLM構築する。 | ||
4) MBの設計、製造、修理工期削減による社内CO2排出量の削減 | MBの開発、設計を効率化し、CO2排出量を30%削減する。 |