市民社会の一員として
腐敗の防止と独占禁止法の遵守
基本的な考え方
アドバンテストでは、基本方針である「The ADVANTEST Way」および「行動規範」において社会的責任への自覚と誠実な行動を強く促し、贈賄をはじめとする腐敗行為および反競争的行為の防止に取り組んでいます。
贈賄をはじめとする腐敗の防止
アドバンテストでは、行動規範を補完するものとして「汚職防止および贈収賄防止に関する方針」を制定し、世界の全地域において汚職防止と贈収賄の防止に対するアドバンテストの詳細な方針を規定し明らかにしています。
また、全ての従業員がこの方針を理解し、各国において制定されている法律に違反しない行動がとれるように、毎年「汚職防止および贈収賄防止のための研修」をグループ全従業員に実施しています。
なお、2015年度において汚職および贈収賄に該当するとして法的措置を受けた事実はありません。
独占禁止法の遵守
アドバンテストでは、反競争的行為の防止全般については、行動規範教育の一環として教育を実施していますが、特に下請法の遵守については重要な課題と位置付けており、購買部門をはじめとする関連部門および新入社員に対して下請法に関する教育を実施しており、今後も、公正な取引を実践するための教育を継続的に行っていく予定です。また、内部監査部門において、購買取引のなかからサンプリングを行い、違反行為がないかの監査を実施しています。
なお、2015年度において反競争的行為に該当するとして法的措置を受けた事実はありません。
社会貢献活動
社会貢献活動の考え方
アドバンテストは、2008年4月に定めたCSR基本方針に掲げる「ステークホルダーを尊重し、社会との調和を図り、持続可能な社会の実現に向けて貢献します」という基本姿勢に基づき、「地球環境保全」「次世代育成」「地域社会活動」の分野を中心に社会貢献活動を行っています。
社会貢献活動にあたって、ステークホルダーの皆様や社会のニーズを追求し、豊かな社会の実現のため、グローバル企業として社会的な責任を果たしていきます。
推進体制
当社はこれまで、国内を中心に各国や地域で、CSR・環境活動を推進してきました。しかし、サプライチェーンを通じて、広く社会に貢献する企業として、これまで以上にグローバルな取り組みの重要性が高まっています。アドバンテストは、今後もグローバルなCSR・環境活動に継続して取り組み、社会への貢献に努めていきます。
CSR推進体制図
社員参加を促進する仕組み
アドバンテストは、社員のボランティア活動への参加を積極的に推進しています。
社会貢献活動の場を提供するボランティア活動については、イントラネット掲示板などを通じ参加者を募集しています。また、社内報で各地域の活動報告や参加者の声を掲載するなど、新たな参加者の拡大につなげています。
ボランティア活動の参加にあたり、社員は年次有給休暇が繰り越されず切り捨てとなる日数を積み立て、ボランティア休暇として利用することができます。
2015年度の社会貢献活動事例
食料寄付を通じて地元に貢献
201 6年1月15日、Advantest (Singapore) Pte. Ltd. (ASP) は、「3R*活動保全活動」の一環として、慈善団体「Singapore Children's Society Family Service Centre」と協力して、オフィス 周辺地区の恵まれない世帯に食べ物を寄付しました。寄付に先立ち、 社員から 集めた 中古品に加え、社員が リサイクル材を用いて制作した巾着やコースターなどを揃えてガレージセールを開催し、社員からの寄付金等とあわせて総額 3,750米ドルの資金を集めました。当日は社員ボランティアが地元のスーパーマーケットで食べ物を調達した後、仕分けと梱包を行い、計 90セット、 270袋の食料を各家庭に送り届けました。
* 3R=リデュース(Reduce)、リユース(Reuse)、リサイクル(Recycle)
小学校への理科出張授業
アドバンテストでは、当社の特長である「ものづくり」の楽しさを子供たちに伝えようと、小学生を対象とした理科出張授業を開催しています。
2016年2月25日、当社社員のボランティア7名が 宮城県名取市立那智が丘小学校でを訪れ、5年生の児童 34名に手作りスピーカーの製作を指導しました。 理科の授業で習った電磁石を応用した、スピーカーの動作原理と作り方に、児童たちは目を見開いて熱心に聞き入っていました。今回から教材を改良し今までにない大きな音が出ると、児童たちもそれに負けないくらい元気な歓声をあげていました。
ドイツ&ガンビア:幼稚園運営プロジェクト
Advantest Europe GmbHおよび社員有志の出資によるボランティア団体「Bee Tillo e.V.」は、アフリカ・ガンビア共和国 Tungina村の幼稚園建設・運営をサポートしています。 2013年9月に開園し、現在3歳から7歳の子どもたち約90名が3つのクラスに分かれて日々元気に過ごしています。各クラスを受け持つ3人の先生は、「Bee Tillo e.V.」の学費援助により大学に通い、幼児教育の資格取得を目指しています。
2015年度はトイレに水道を設置したほか、園庭を拡張しバスケットボール・コートを新設しました。また、理科教育と園の運営資金獲得を兼ねて、園の敷地でバナナなどの果物を栽培開始しました。