雇用と多様性 雇用と多様性

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人事基本理念

アドバンテストは、会社の財産である社員を尊重し、公正に処遇します。また、社員の多様なライフスタイルと個々の成長を支援し、社員が会社とともに成長できるように心がけています。さらに、その大切な財産を守り、価値をより高めるために、2000年9月、「人事基本理念」を定め、公平性と納得性への配慮、人材開発の積極的支援など、さまざまな人事施策に取り組んでいます。

アドバンテスト人事基本理念

アドバンテストは、社員がかけがえのない経営資源(財産)であることに鑑み、人事に関する諸施策を貫く理念として以下を策定し、その実現に向け常に努力します。

  1. 成果重視

    チャレンジ精神の発揚により、困難を乗り越え革新的な成果を出した社員が評価され、正当に処遇される人事制度を推進します。

  2. 公平性と納得性への配慮

    あらゆる施策や制度が客観的に公平で、高い納得性が得られるよう、それにより最大、最適な効果が得られるよう常に配慮します。

  3. 人材開発の積極的支援

    たゆまぬ努力をもって自己研鑚に励み、高度な専門知識や幅広い教養を身につけようとする社員を積極的に支援します。

多様性と機会均等

ダイバーシティマネジメント

アドバンテストは、社員個々人の多様性を受容し、一人ひとりが最大限に力を発揮し、いきいきと活躍できる職場づくりを目指しています。また、行動規範の行動基準において人権を尊重し、人種・信条・性別・国籍・宗教・身体的障がいなどによる差別を排除することを定め、実践しています。

雇用の状況

アドバンテストグループは、社員一人ひとりの人権を尊重し、人種・信条・性別・国籍・宗教・身体的障がいの有無などによる差別を排除することを、基本方針で約束しています。また、採用や人事処遇においても、差別を排除し、グローバルに活躍できる人材の採用、育成、登用に力を入れています。

社員数の推移は以下のとおりです。

雇用状況
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男女別従業員構成および女性比率
  合計 女性比率
合計 3,853 785 4,638 16.9%
管理職 1,056 65 1,121 5.8%
一般 2,797 720 3,517 20.5%

*集計範囲:国内外全従業員(連結)

*2016年3月末時点

年齢別構成人数
  20~30歳未満 30~40歳未満 40~50歳未満 50~60歳未満 60~70歳未満
合計 203 421 981 599 3
 男性 142 349 861 554 3
 女性 61 72 120 45 0

*集計範囲:アドバンテスト単体、正社員のみ

*2016年3月末現在

雇用契約別従業員数
  男性 女性
合計 1,952 318
 正社員計 1,909 298
 非正規社員計 43 20
   契約・嘱託社員 32 12
派遣社員 11 8

*集計範囲:アドバンテスト単体

*2016年3月末現在

地域別従業員数および比率
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*集計範囲:国内外全従業員

*2016年3月末現在

地域別管理職人数および比率
  日本 アジア ヨーロッパ 北米
546 217 166 192
うち現地採用数
および登用率
546
100%
203
93%
162
97%
176
91%

*集計範囲:国内外全従業員

*2016年3月末現在

*管理職の定義:10段階の資格制度におけるLevel 7以上

新卒入社人数
  2014年度 2015年度 2016年度
合計 42 22 7
 男性 34 17 7
 女性 8 5 0

*集計範囲:アドバンテスト単体

離職者数
  2013年度 2014年度 2015年度
離職者数 102 89 49
離職率 4.7% 3.9% 2.1%

*集計範囲:アドバンテスト単体

グローバル人材の採用・活用

アドバンテストでは近年、事業のグローバル化を背景に、異文化に対する理解が深く、高いコミュニケーションスキルを持って、グローバルな舞台で業務を遂行できる人材の獲得を目指しています。また、ビジネス環境のボーダーレス化に伴い、海外関係会社との人材交流を通して、人材育成、組織のグローバル化を推進する必要性が高まっています。

こうしたなか当社では、グローバルな舞台で使命を達成できる人材を確保するため、特に海外の学生や海外からの留学生の採用活動に力を入れています。また、社員にグローバルな環境下での業務遂行を経験させるため、海外関係会社との人材交流を継続的に行うこととし、双方の組織における日常業務やトレーニングを通して、それぞれの持つ技術やノウハウを共有することで、個々の社員がより高度な技術と多様なビジネス環境に適応したスキルを習得する取り組みを実施しています。

このほか、海外関係会社との人材交流は、職種に関係なく、各部門で頻繁に行っています。滞在が短期間の場合は出張、長期間の場合は出向として扱い、日本と海外の間で双方向の人材交流ができるよう、体制を整えています。

こうした活動の結果、多くの海外からの留学生の採用につながりました。今後も、留学生向けイベント等に参加し、グローバルな採用活動を展開していく予定です。また、新入社員研修は通常、4月入社を前提に設計していますが、今後は入社時期に左右されず、より柔軟に適用できるよう改善する計画です。

2016年3月現在、アドバンテスト単体では、約10カ国の国籍の社員が働いており、経営幹部である執行役員も24名中6名が外国籍です。今後も、優秀な人材には国籍を問わず公平にチャンスを与え、国境を越えた人材登用、交流により、グローバル人材の育成と組織のグローバル化を推進していきます。

女性社員の登用・活用

当社は、常に多様な価値観を受け入れ、性別・年齢・国籍に関係なく活躍できる企業風土づくりを推進していく必要があると考えています。しかしながら、2016年3月現在で全社員のうち女性の割合は全体の13.5%、管理職も1.8%であり、女性の採用を拡大することが課題の一つです。女性活躍推進法の施行を受けて、長時間残業の抑制を行うことが重要であるとの認識から、①年度内長時間残業者(月間80時間超)ゼロ人、②月間残業時間30時間以内を目指すという行動計画を掲げ対応を行っていきます。

当社では、もともと男性比率が高い技術系の学生の採用が多く、従来の採用活動では女性が当社を受験するための動機付けができていませんでした。こうした状況を踏まえて、特に技術系の女性に対して当社の魅力を伝えることに注力し、女性向けのPRを強化しました。研究室訪問や事業所見学会時に若手女性社員を多く登用し、女性応募者との距離を縮め、Webサイトや採用パンフレットでも女性社員の活躍を広く伝えました。また、就職イベントでは、女性向けの制度やキャリアプランなどの説明を行い、アドバンテストの女性社員がどのように活躍しているかを紹介しました。

これらの取り組みを行いましたが、採用者数を絞り込んだこともあり、2016年度入社者については女性を確保することができませんでした。当社は、今後も継続して女性比率を上げる取り組みに注力していきます。
新卒採用人数の推移
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*集計範囲:アドバンテスト単体

高齢者の積極活用

2006年4月から、国の年金支給開始年齢の引き上げに合わせ、高齢者を段階的に65歳まで雇用することが義務化されました。これに伴い、アドバンテストでも高齢者再雇用制度を改定し、個人の希望を聞いた上で柔軟に対応しています。再雇用にあたっては、適切な処遇、配属を決定し、高齢者のスキルやノウハウを積極的に活用しています。

再雇用制度利用者推移
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*集計範囲:アドバンテスト単体

新たに再雇用制度を利用開始した方の人数を集計しています。
(前年からの継続利用の方は含めず)

障がい者の雇用

アドバンテストは、障がいのある方の雇用推進を目的とし、特例子会社アドバンテストグリーンを2004年9月に設立しました。同社は設立以来、「『個人の自立・社会の成長』を地域と共に」をスローガンに、障がい者の雇用促進と就労安定に努めています。

事業内容は主に、造園・清掃・フロント・配送・パンの販売・寮の管理など、従業員が気持ちよく働ける職場環境を提供することです。地域社会や関係機関と連携しながら、障がいのあるなしに関わらず、共に働ける職場環境づくりに積極的に取り組んでいます。

引き続き、障がい者の雇用拡大のため、作業手順の標準化や後補充システム導入などによる作業効率化など、障がい者にとっても働きやすい職場環境の整備に努めていきます。また、新しい職域の開拓も検討しており、実習生の受け入れや職場研修会の開催など、新規雇用につながる取り組みを推進していきます。
障がい者雇用率の推移
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*集計範囲:アドバンテストグループ(国内)