市民社会の一員として
腐敗の防止と独占禁止法の遵守
基本的な考え方
アドバンテストでは、基本方針である「The ADVANTEST Way」および「行動規範」において社会的責任への自覚と誠実な行動を強く促し、贈賄をはじめとする腐敗行為および反競争的行為の防止に取り組んでいます。
贈賄をはじめとする腐敗の防止
アドバンテストでは、行動規範を補完するものとして「汚職防止および贈収賄防止に関する方針」を制定し、世界の全地域において汚職防止と贈収賄の防止に対するアドバンテストの詳細な方針を規定し明らかにしています。
また、全ての従業員がこの方針を理解し、各国において制定されている法律に違反しない行動がとれるように、毎年「汚職防止および贈収賄防止のための研修」をグループ全従業員に実施しています。
なお、2016年度において汚職および贈収賄に該当するとして法的措置を受けた事実はありません。
独占禁止法の遵守
アドバンテストでは、反競争的行為の防止全般については、行動規範教育の一環として教育を実施していますが、特に下請法の遵守については重要な課題と位置付けており、購買部門をはじめとする関連部門および新入社員に対して下請法に関する教育を実施しており、今後も、公正な取引を実践するための教育を継続的に行っていく予定です。また、内部監査部門において、購買取引のなかからサンプリングを行い、違反行為がないかの監査を実施しています。
なお、2016年度において反競争的行為に該当するとして法的措置を受けた事実はありません。
社会貢献活動
社会貢献活動の考え方
アドバンテストは、2008年4月に定めたCSR基本方針に掲げる「ステークホルダーを尊重し、社会との調和を図り、持続可能な社会の実現に向けて貢献します」という基本姿勢に基づき、「地球環境保全」「次世代育成」「地域社会活動」の分野を中心に社会貢献活動を行っています。
社会貢献活動にあたって、ステークホルダーの皆様や社会のニーズを追求し、豊かな社会の実現のため、グローバル企業として社会的な責任を果たしていきます。
推進体制
当社はこれまで、国内を中心に各国や地域で、CSR・環境活動を推進してきました。しかし、サプライチェーンを通じて、広く社会に貢献する企業として、これまで以上にグローバルな取り組みの重要性が高まっています。アドバンテストは、今後もグローバルなCSR・環境活動に継続して取り組み、社会への貢献に努めていきます。
CSR推進体制図
社員参加を促進する仕組み
アドバンテストは、社員のボランティア活動への参加を積極的に推進しています。
社会貢献活動の場を提供するボランティア活動については、イントラネット掲示板などを通じ参加者を募集しています。また、社内報で各地域の活動報告や参加者の声を掲載するなど、新たな参加者の拡大につなげています。
ボランティア活動の参加にあたり、社員は年次有給休暇が繰り越されず切り捨てとなる日数を積み立て、ボランティア休暇として利用することができます。
2016年度の社会貢献活動事例
住宅リフォームのボランティア
Advantest America, Inc. (AAI) は、市民団体「Rebuilding Together Silicon Valley」の活動を10年以上にわたり支援しています。年2回、AAIの従業員とその家族がボランティアとして、低所得者や障がい者、あるいは高齢者の住まいの修繕や手入れを1日かけて行います。リフォームに必要な資材の予算もAAIから提供します。
2016年は、4月23日に発達障害を持つ人たちの自立を支援する施設「Life Services Alternatives (LSA) 」で、10月22日には100歳になる一人暮らしのお年寄りの住居でそれぞれ改修作業を行いました。活動を通じて、施設や家主の方に非常に喜んでいただき、また、同僚とも深く知り合ういい機会となりました。
小学校への理科出張授業
アドバンテストでは、当社の特長である「ものづくり」の楽しさを子供たちに伝えようと、小学生を対象とした理科出張授業を開催しています。
2016年12月13日、仙台市立根白石小学校6年生11名を対象に、光通信の原理や特徴を、紙コップによる光電話の実験を交えて説明しました。翌12月14日には、栗原市立志波姫小学校5年生47名と一緒に、スピーカーを手作りで製作しました。生徒たちは光のスペクトルに「虹みたい」と目を輝かせたり、スピーカーの音楽に思わず踊りだすなど笑いにあふれ、また大人顔負けの鋭い質問も続出しました。
また、これらの取り組みを評価いただき、宮城県と仙台市の教育委員会からそれぞれ感謝状をいただきました。
清掃ボランティア
アドバンテスト・グループでは、環境保全活動への従業員の参加をグローバルで支援しています。
2016年9月17日、Advantest (Singapore) Pte.Ltd.の社員有志とその家族約60名が海岸清掃を行いました。約100mの区間を清掃し、破片ごみ743個、重量にして103kgの廃棄物を収集しました。
同年10月21日には、群馬県草津町の森林にて、22名の社員有志が間伐と枯れ木の整理に参加しました。事故が起きないよう切り込む方向を注意しつつチームで行動し、さらに切り倒した木を小さく切り分けてから集積する一連の作業は、重労働ながらも達成感のあるものでした。