環境行動計画 環境行動計画

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環境行動計画について

アドバンテストグループは、環境活動で重点的に取り組むべき課題を明確にして、「環境行動計画」を策定しています。環境経営の推進、グリーン製品の提供、事業プロセスの革新の3つに重点を置き、循環型社会および低炭素社会への対応に向けた責任ある取り組みを推進しています。

第7期アドバンテストグループ環境行動計画

アドバンテストでは、海外生産の拡大など、海外拠点での環境影響が増しています。海外拠点を視野に入れた環境活動の推進が重要と認識しています。第7期環境行動計画では、第6期環境行動計画の活動課題を継承し、海外拠点を含めた目標設定に努めました。具体的には、グローバル環境教育の推進、海外拠点のリサイクル率の向上や再生可能エネルギーの利用継続などを設定しました。

重点テーマ:

  1. 環境経営の推進:低炭素社会への移行対応、環境マネジメントで責任ある取り組みを推進する。
  2. グリーン製品の提供:コア事業、テスタ周辺ビジネスで、お客様の環境負荷低減に貢献する。
  3. 事業プロセスの革新:業務の効率化やエネルギー使用の効率化を推進する。

対象範囲(2017年3月末現在)

  1. 取り組み対象:アドバンテストグループ全社
    国内6事業所(関係会社を含む)
    海外主要7拠点(AAI,AEG,ASP,ATK,ATC,ATI,AMY)
  2. 対象期間 :2015年度~2017年度(3年間)

重要
課題

環境方針との関連

活動項目

活動項目(目標詳細)

2016年度実績

環境経営の推進
  環境マネジメントの推進 1) ISO14001規格改定への移行対応 2017年度末までに ISO14001:2015 規格への移行を完了させる。
  • 新規格対応のマニュアル及び要領書を作成
  • 国内の各サイトで移行対応説明会を実施
2) グローバル環境教育の推進 毎年 1回e-learningを実施する。

国内・海外ともにe-learningによる環境教育を実施
受講率:99.6%

3) 環境貢献活動、教育支援活動の推進 環境・社会貢献活動、教育支援活動を推進する。

【国内】8件実施(以下主な活動)

  • 近隣小学校を対象にした理科特別授業を実施し、小学生130名が参加
  • 自然観察会を実施し、地域の小学生90名が参加
  • 事業所周辺の清掃活動を定期的に実施

【海外】10件実施(以下主な活動)

  • 自転車通勤&チャリティーを実施(ドイツ)
  • 環境映画の上映会、省エネイベントを実施(アメリカ)
  • 海岸清掃&炊き出しボランティアを実施(シンガポール)
  • リサイクル活動&寄付活動の実施(韓国)
生物多様性の保全 1) 森林保全活動の推進 各拠点で、森林保全活動を実施する。 「草津やすらぎの森」で間伐ボランティアを実施、社員24名が参加
2) ビオトープの育成と活用 ビオトープを育成し、活用する。
(近隣小学校を対象にした自然観察会、絶滅危惧植物の保護)

群馬R&Dセンタでビオトープ関連の活動を4件実施

環境関連法令の遵守、汚染の防止 資源循環リサイクルの促進 廃棄物リサイクル率を向上させる。  
1) 国内拠点
リサイクル率の維持管理
国内拠点のリサイクル率 90%以上を維持管理する。 国内リサイクル率:92%
2) 海外拠点
リサイクル率の向上
海外拠点のリサイクル率 65%以上を目指す。
(施策:リサイクル基準の再確認、処理方法の見直し)
海外リサイクル率:65%
 
地球温暖化対策の推進(気候変動対策)    
1) エネルギーの効率的な利用の推進 国内事業所のエネルギー原単位改善率 年平均 1%を達成する。
基準年2012年度比で、2017年度 5%以上
(2020年度までに 7.73%以上を目指す)
空調機の効率的な運用、不用設備の休止等を実施
エネルギー原単位改善率
2012年度比 -9.5%
 
2) 再生可能エネルギーの活用 海外拠点のグリーン電力の購入や太陽発電の導入を促進する。 AAI,ATKで現状を維持管理
AAI:9,200MWh/年
ATK:1,350MWh/年
グリーン製品の提供
 

お客様の環境負荷低減

1) 新製品の省エネ性能の向上 新製品で単位性能あたりの消費電力を20-50%削減する。 メモリ・テスト・システム T5830で消費電力81%削減を達成(T5781比)
テスト・システムT2000 AIRで設置面積で30%低減を実現
計測システムEVA100(1024pin)で消費電力63%削減を達成(T6577比)
テスト・ハンドラM4827で単位性能あたりの電力消費削減率26%を達成
DI製品: 吸湿器の実装、密閉スポンジの材料変更のアクションを実施し、ドライエア流量を7%削減
2) 省資源、小型化、部品・材料削減 対象製品で省資源、小型化、部品・材料削減を達成する。 DI製品: HIFIX/カスタムPBで、従来の0.3mmピッチデバイスから0.2mmピッチデバイス用基板を実現し、デバイス面積を56%削減
DI製品:前年の施策とプローブ実装技術改善、各部材の歩留りの安定確保をすることにより、既存製品比で新品種対応工期を30%削減
3) RoHS対応製品、鉛フリー実装製品の拡大 対象製品でRoHS対応、鉛フリー実装を達成する。 計測システムEVA100で鉛フリー化実装を実現
4) フロリナートの代替と使用量削減 フロリナート代わる代替冷却技術を確立し、実用化する。 間接冷却方式をメインとして、伝熱材料の信頼性評価を実施
5) 環境負荷低減対応の新規事業の立ち上げ 環境に関係する新事業や製品を立ち上げ、社会に貢献する。 2016年度の新規提案はなかったが、2017年度からは環境に関するアイデア創出を検証し継続
6) 新製品の拡販 老朽化テスタを新製品に置き換え、顧客の省電力化に貢献する。 販売実績: 41台
電力削減: 1,265.8MWh/年
事業プロセスの革新
  事業プロセスの革新 業務の効率化や省エネを推進 業務の効率化やエネルギー使用の効率化を推進する。  
1) 生産効率化 生産工期を短縮し、生産通電時間を 30% 削減する。
  • メモリ・テスト・システム T5851 の生産通電日数を16日から10.5日に短縮
    生産電力274,560kWh/台
    →180,180kWh/台へ44%の削減(出荷台数:13台)
  • メモリ・テスト・システム T5821の生産通電日数を17日から11.6日に短縮
    生産電力244,800kWh/台
    →167,040kWh/台へ32%の削減(出荷台数:8台)
2) 建物設備の省エネ、高効率化 老朽化設備の更新による高効率化と電力使用の平準化を推進する。 計画された設備の更新はできなかったが、設備の効率的な運用により、2015年度比 原油換算:90kl削減
3) 製品開発と生産の業務効率を改善 製品の開発初期段階から統合された環境で情報共有を行い、グローバルで多様な製品開発と生産業務の効率改善が期待できるGlobal PLM構築する。 PLMシステムは稼働に向けて進行中
4) MBの設計、製造、修理工期削減による社内CO2排出量の削減 MBの開発、設計を効率化し、CO2排出量を30%削減する。 DI製品:基盤改版によるMB内ケーブル加工簡易化を実現し、製造工期を3日間(200H)短縮し、CO2排出量換算で600kg/台削減(T5821WMB)