特集:保守・サポートで
アドバンテストブランドの製品が期待される機能を常に発揮し続けられるように、そして、お客様の生産性の向上にこれまで以上に貢献するために当社では、これまでにはないグローバル統一の高付加価値な保守サービス体系の確立に挑戦しています。
アドバンテストでは、経営統合に合わせて、グローバル統一の新たなサービス体系を導入し、お客様の生産性の向上に貢献する、高付加価値な保守サービスを提供できる体制づくりに取り組んでいます。
その第一歩として、2012年4月にフィールドサービス(FS)本部内に、「グローバル・タスクフォース・チーム」を発足させました。同チームでは、保守サービスに関する各種規定や社内手続きなどの統合を図り、グローバル統一の価格体系や保守ポリシーの確立に取り組んでいます。今後は、このグローバル統一の基準のもとに、各国市場のニーズや状況に応じたサービス実施体制を整備していきます。そして全社運動「ACT2014」のもと「半導体テストシステムのサービスビジネスで業界No.1のポジションを獲得する」という目標を掲げ、グローバル・タスクフォース・チームを中心に、世界各地のサービス関連部門と緊密に連携しながら積極的なサービス戦略を推進しています。
まず、FS本部内のマーケティング機能を強化し、世界各地のお客さまの保守ニーズをきめ細かく調査しました。「メモリ分野」「SoC分野」「LCDやイメージセンサーなどの特定用途分野」といったサービスラインごとに、お客様のニーズを反映させた最適な保守サービス戦略を立案・実行していきます。
故障修理を中心とした従来型の事後保全サービスにとどまらず、“お客様の試験工程の生産性向上”を目的とした「トータル・テストシステム・サポート」を積極的に展開していきます。具体的には、機器の故障を未然に防止する診断サービスや、新たなソフトウェア/ツール類の開発・提供、ハンドラなどの周辺機器を含めた保守サービスを強化しました。これらのサポートと共に、お客様の生産性向上に寄与していきます。
グローバルロケーションマップ
また、災害時の事業継続を支援する「ビジネス・コンティニュイティ・プラン」も強化していきます。 例えば、強い地震が発生した際などに、検査装置本体は無傷でも、測定ユニットの測定端子が破損したために測定不能となる場合があります。こうした事故を防止するために、アドバンテストではお客様の防災システムと連動して、一定の震度を超えた場合に測定端子を退避させる技術を開発しました。この新技術をお客様が使用中の装置に設置することで、最近頻発している地震による装置のダウンタイムを最小限に抑え、お客様の事業継続をサポートする新サービスを提供していく計画です。
さらに、旧製品を活用しているお客様が、長年蓄積したソフトウェアやツール類などをできる限り活かしながら、最新の検査装置に円滑かつ迅速に移行できるように支援する「システム世代交代サービス」を事業化しました。
アドバンテストでは、こうした新たなサービスの提供を通じて、今後もお客様とのWin-Winの関係を強化しながら、サービスビジネスを展開していきます。
サポートサービスビジネスの展開
Staff Voices
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- フィールドサービス本部 塚越 信夫
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グローバル統一の保守サービスでより大きな安心を提供
グローバル統一の新体制移行に合わせて、現在各国の情報インフラ統合も進められています。 今後、世界中のサービス情報をより迅速に展開できる新たな環境の基で、お客さまのニーズにあった生産性向上サービスを提供し、お客さまにはアドバンテストグループの製品をこれまで以上に安心してお使いいただきたいと考えています。
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- Advantest Europe GmbH Roland Friedrich
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お客さまのニーズに対応する高付加価値サービスを提供
私は、フィールドサービス部門でマーケティング・マネージャーを務めています。経営統合後、新たなサービス体制への移行に向けて、私たちのチームはフィールドサービスに関するマーケティング戦略の策定に取り組んできました。具体的には、営業チーム、製品開発部門と連携しながら、お客さまのニーズに対応したサービスメニューの開発や、価格体系の策定、販売方法の検討などを進めてきました。新体制の下、交換用機材や予備部品を用いた保守サービスにとどまらず、お客さまの生産性向上を支えるソフトウェアツールの提供など、より付加価値の高いサービスを提供していきたいと考えています。
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