資源の有効活用
基本方針
アドバンテスト・グループは、資源循環型社会を目指し、3R(Reduce:発生抑制、Reuse:再使用、Recycle:再資源化)を推進します。
また、2009年度より継続している部品分別の取り組みを強化し、コンプライアンスを徹底したうえで、排出物の有価物化に努めるとともに、事業活動で排出される廃棄物を適正に管理・処理します。
廃棄物発生量/リサイクル率推移
反社会的勢力排除に関する覚書を廃棄物処理業者と締結
東京都をはじめ各地方自治体が暴力団排除条例を制定し、同条例に基づき、各企業には「取引先が反社会的勢力と判明した場合には契約を解除できる」ことを書面で定める旨の努力義務が課されることになりました。
また、経団連も、企業行動の総点検の要請という形で、反社会的勢力の排除の一つとして上記の書面を締結することを推奨しています。
アドバンテスト・グループでは、暴力団排除条例の遵守および経団連の推奨への遵守の観点から、取引しているすべての廃棄物処理委託業者と「取引先が反社会的勢力と判明した場合には契約を解除できる」旨の覚書を締結し、コンプライアンスを行使していきます。
納入梱包の改善による廃棄物削減
梱包材(改善後)
梱包材(改善前)
当社グループは、製品に使用するケーブルを海外からも購入しています。従来、品質保証を考慮し、ケーブルはダンボール箱に300本単位で納入されていました。しかし、実際はダンボール内の緩衝材が多く、空き領域がありました。ダンボール一箱あたりに収めるケーブル数を増やすことができれば、梱包材の使用量削減に加え、運送費や保管場所面積の削減にもつながります。
そこで、取引先と共同で梱包改善に取り組み、改めて積み重ね試験・落下試験を行い、耐久性・品質保持に問題がないことを確認しました。
これにより、2012年11月よりダンボール一箱あたりに収めるケーブル数を300本から500本に変更しました。さらに、緩衝材をセロハンテープでとめる箇所を8ヶ所から2ヶ所に変更し、開梱工数も削減しました。この結果、年間8,374箱のダンボール箱の削減と745時間の開梱工数削減が達成できる見込みです。
梱包材改善による資源使用量の削減
当社では、自社製品を出荷する際に使用する梱包材の設計から量産までを取引先と共同で行っています。2012年度は、製品本体を海外出荷する際に使用するパレットの緩衝方法を見直し、緩衝性能・有効内寸を変えることなく面積を12%小さくしました。この結果、強化ダンボールの使用量を2012年度では約1.3トン削減することができました。
新型パレットは輸送時に発生する『製品の揺れ』を最小限に抑える構造となっており、製品と梱包材のクリアランスも最小限に抑えられます。そこで、パレットに取付ける強化ダンボール製胴枠も見直しを行い、サイズを小さく、高さを低くすることでコンパクトな梱包が可能となりました。
また、梱包サイズを小さくすることにより輸送費、とくに航空運賃、の低減にもつながり顧客満足度向上にも貢献することができました。
パレットの構造/材料見直しによる効果
例)中型サイズのパレット
胴枠高さ見直しによる効果
例)T6373 TH用胴枠
水資源の有効利用
当社グループの生産工程は、組立・調整・検査が中心であり、水資源の利用量は、製造業種としては多くありません。水資源の使用用途は、空調設備の運転や厨房用水、トイレ洗浄・飲料用水が大部分を占めており、トイレ用の洗浄水においては排水の再利用を継続的に行っております。また、2012年度は前年度より継続して、主事業所の屋上に設置したスプリンクラーにより、夏季節電期間中に排水による散水を行うなど水資源の活用を行ってきました。今後はビオトープからの排水を植樹用の散水に使用するなど、社員一人一人が節水に努めるのはもちろんのこと、水資源の有効利用に努めてまいります。
用水使用量/排水量の推移