環境行動計画 環境行動計画

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第5期アドバンテスト・グループ環境行動計画（2010-2012）

環境行動計画は、「低炭素社会への対応」をテーマに、お客様と社会の環境負荷低減、社会性と収益力の向上につながる環境活動を実践することを目標として、2010年4月に制定され、アドバンテスト･グループでは環境経営、製品環境対策、事業活動の効率化による環境負荷低減の３つに重点を置き、取り組んでまいりました。

対象範囲

  1. 取組対象： アドバンテスト・グループ 国内9拠点および海外7拠点（関係会社含む）
  2. 対象期間： 2010年度 ～ 2012年度（3年間）

第5期環境行動計画（2010-2012）の活動成果（トピック）

環境経営では、国内外でISO14001を運用し、活動の継続的改善を推進しています。なお、海外主要拠点では旧Verigy社との統合や事業所の移転に伴い、現在、ISO14001の再認証を進めています。その他、環境貢献では、森林保全活動やボランティア活動など、様々な活動を展開しています。また、環境教育では、国内外の社員とその家族から環境写真や図画を募集したり、環境講演会を開催するなど、社員の環境意識の啓発に努めています。

製品環境対策では、製品環境アセスメント対象製品を拡大し、3年間でグリーン製品は31機種となりました。その結果、2012年度にはATE製品のグリーン製品販売率100%を達成しました。また、一般購入部品のグリーン調達率は、97.8%となりました。当社グループでは、引き続き、お客様の環境負荷低減につながる製品・サービスの提供に努めていきます。

事業活動における環境対策では、地球温暖化対策、資源循環などに取り組んでいます。
地球温暖化対策では、国内事業所で中長期計画書に基づいたエネルギー使用の合理化を推進しています。具体的には、生産活動の効率化、老朽化設備の更新および震災以降の節電対策に取り組んできました。その結果、国内事業所における2012年度のCO2総排出量は17,673ｔ-CO2となり、この3年間で、約 3,900 t-CO2を削減しました。
（2009年度: 21,551t-CO2 → 2012年度: 17,673t-CO2）
また、海外拠点では、各拠点でエネルギー削減活動を推進していますが、旧Verigy社との統合により、CO2排出量は増加する結果となりました。

資源循環では、リデュース、リユース、リサイクル(3R)を推進し、国内事業所の廃棄物排出量350ｔ以下を達成しました。2012年度の廃棄物排出量は269.8ｔとなり、この3年間で、約 38tの削減を達成しました。また、海外拠点における廃棄物リサイクル率は、67.6%になりました。

第5期　アドバンテスト・グループ環境行動計画の成果（2012年度）

自己評価　○＝進捗率100％　△＝進捗率70％以上　×＝進捗率70％未満

分類 テーマ 自己
評価		 主な成果
【環境経営】における目標　：　低炭素社会への対応、社会性と収益力の向上につながる環境経営を推進
環境マネジメント 環境マネジメントシステムをグローバルに展開し、環境経営を強化する。
（国内非生産拠点および海外拠点にて、ISO14001認証を拡大し、主要拠点でのISO14001認証取得を完了させる）		 ○ 【国内】ISO14001を維持継続
【海外】AAI, ASP再認証完了。　ATI,ATC,ATK,AEG再認証対応中
環境貢献 環境や生態系保全を目的とした環境貢献プログラムを継続して、実施する。 ○

【国内】

  • 森林保全活動を3件実施し、計71名が参加
    「草津やすらぎの森」保全活動（群馬県草津町　10月）
    「蒲沢の里山　ヒノキの枝打ち」（仙台市　11月）
    「鳥がさえずる緑の回廊」植樹会（北九州市　3月）
  • 第16回理科工作教室を開催し、近隣の小学生とご家族164名が参加
  • 気仙沼市唐桑小学校にて理科特別授業を実施し、29名が参加

【海外】

  • 古着や古本などを施設に寄付（中国/台湾）
  • 住宅の修繕と寄付活動を実施（アメリカ）
環境教育 環境教育プログラムを充実、継続実施することで、従業員の環境意識の向上を図る。
（環境セミナー、環境講演会など）		 ○

【国内】

  • 環境教育システムを導入し、約2,700名受講
  • 環境講演会を開催し、社員277名が参加
  • 環境写真コンクールを開催し、国内外の社員およびその家族123名が参加
  • 環境図画コンクールを開催し、国内外の社員およびその家族110名が参加

【海外】

  • 社員およびその家族を対象としたエコツアーを開催（台湾）
  • 海岸の清掃活動に参加（シンガポール）
情報開示 環境活動に関する情報を積極的に開示し、ステークホルダーとのコミュニケーションの充実を図る。 ○
  • Webでの情報発信：16件
  • CSR Report2012の発行（WEB）
【製品環境対策】における目標　：　製品の環境対策を全製品群に展開し、お客様の環境負荷低減に貢献
グリーン製品 【省エネルギー】
対象製品にて、単位性能あたりのエネルギー消費量を従来製品比で、20%以上削減する。 ○
  • メモリ・テスト・システムT5511、T5811で、単位性能あたりのエネルギー消費量を従来製品比で 70%以上削
  • T2000 IMS 100MDMで、単位性能あたりのエネルギー消費量を従来製品比で 50%以上削減
  • 半導体部品テストシステム 5機種、T2000用モジュール 4機種をグリーン製品に認定（3年間でグリーン製品：31機種）
     
【省資源、部品点数削減】
対象製品にて、使用する部材を従来製品比で、20％以上削減する。 － 活動テーマの見直しにより保留
対象製品にて、従来製品比で、50%以上小型化する。 ○ 試作ボードの評価が完了
【有害物質の排除】
購入部品から、特定有害物質（15物質）を排除する。 ○ 一般購入部品のグリーン調達率97.8％
グリーン製品の販売促進 グリーン製品の販売を推進し、お客様の環境負荷低減に貢献する。 ○
  • 半導体部品テストシステムにおけるグリーン製品販売比率 100%を達成
  • デバイス・インターフェイスのリユース品販売台数比率 20％以上を達成
製品リサイクル アドバンテスト・リサイクル・システムを普及し、当社製品のリサイクルを推進する。　　 × 16台　（3年間で合計 52台）をリサイクル
【事業活動】における目標　：　事業活動の効率化による環境負荷低減
地球温暖化防止 CO2排出量を、生産高原単位*1あたり、1990年度比85％*2削減する。

*1　性能換算の生産台数　
*2　2012年度の当初目標を達成したため、目標値を1990年度比 85%削減に修正		 ○
  • 生産高原単位あたりのCO2排出量を1990年度比　78%削減
  • 省エネ活動「ECOCH」の活動グループ数、100チームを達成
生産活動 生産効率の向上を図り、生産工程における環境負荷を低減する。
（ボード生産効率の向上、新規テスタの工期短縮、歩留まりの改善など）		 ○
  • 自動機実装の消費電力　12kw/h以下を達成（T6373増産時）
  • T5773の通電日数を 17日から7日に短縮
  • 仙台A館の省電力対策を推進し、電力使用量を2009年度比で11.6%削減
取引先の環境活動を支援し、サプライチェーン全体で、環境負荷低減を推進する。 ○ 「環境方針および生物多様性行動指針」を取引先に周知
梱包材のリターナブル化（リユース）などの施策を推進し、2012年までに廃棄物削減効果を1,000ｋｇ以上とする。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 － 業務の見直しにより、活動を保留
資源循環 リデュース、リユース、リサイクル（3R)を推進し、廃棄物排出量を350 t 以下にする。　 ○ 廃棄物排出量：269.8t　（2010年度比 38ｔ削減）
環境リスク管理 環境法規制や関連設備のモニタリングを強化し、環境に関わる事故を未然に防止する。 ○ 事故/苦情0件
化学物質管理 化学物質管理の効率化と徹底を図り、グローバルな管理体制を構築する。 ○
  • ランク3*以上の化学物質の棚卸を継続実施
    *毒性が高く、紛失の際、届出が必要な毒物、劇物などの物質
  • 化学物質一般教育システムを導入し、教育を実施
海外関係会社（温暖化防止） 海外拠点におけるエネルギー削減の施策を策定し、電力使用量を削減する。 － CO2排出量： 8345t-CO2
海外関係会社（資源循環） 海外拠点における廃棄物削減の施策を策定し、廃棄物量を削減する。 －
  • 廃棄物排出量：126.9t
  • リサイクル率：67.6%

第6期環境行動計画（2013-2014）の概要

これまで、当社グループの環境負荷は国内拠点の事業活動の影響によるものが大半を占めていました。近年では、旧Verigy社との統合や海外生産の拡大など、海外拠点での環境影響が大きくなってきました。
第6期環境行動計画（2013-2014）では、第5期環境行動計画の環境経営、製品環境対策、事業活動の環境負荷低減の3つの重点テーマを継続し、「循環型社会および低炭素社会」実現への対応に向けた責任ある取り組みを推進します。また、気候変動対策の2020年目標設定など、計画期間の2年間でグローバル目標を策定し、活動を展開していきます。

  1. 環境経営：社会性と収益力の向上につながる環境経営を推進する。
  2. 製品環境対策：コア事業、テスタ周辺ビジネスで、お客様の環境負荷低減に貢献する。
  3. 事業活動：気候変動対策、生物多様性保全、環境マネジメントで責任ある取り組みを推進する。

対象範囲

  1. 取組対象： アドバンテスト・グループ 国内9拠点および海外7拠点（関係会社含む）
  2. 2013年度 ～ 2014年度（2年間）

第6期アドバンテスト・グループ環境行動計画（2012年度）

大分類 第6期テーマ 中分類（活動展開する目標、施策）
【環境経営】における目標　　　：　低炭素社会への対応、社会性と収益力の向上につながる環境経営を推進
環境マネジメント 環境マネジメントシステムをグローバルに展開し、環境経営を強化する｡ 2013年度末までに、統合移転した海外拠点のISO14001認証再取得を目指す。
環境貢献 環境や生態系保全を目的とした環境貢献プログラムを継続して、実施する。  
【製品環境対策】における目標　：　コア事業、テスタ周辺ビジネスで、お客様の環境負荷低減に貢献
グリーン製品の開発 【省エネルギー】
対象製品にて、DUT測定単位あたりの消費電力量を従来製品比で20%以上削減する。  
【省資源、部品点数削減】
対象製品にて、使用する部材を従来製品比で、50％以上削減する。  
対象製品にて、従来製品比で、30%以上小型化する。  
対象製品にて、従来製品比で、50%以上小型化する。  
【事業活動】における目標　：　気候変動対策、生物多様性保全、環境マネジメントで責任ある取り組みを推進
気候変動対策
（事業活動）		 2020年における数値目標値を策定する
  • 既存事業所のエネルギー消費によるCO2排出総量。（ピークアウト）
  • 国内外の事業所での再生可能エネルギー電力量。
  
エネルギー消費量を2012年度比原油換算で66ｋℓ/年（96t-CO2）以上削減する。  
（生産活動） 生産効率の向上を図り、生産工程における環境負荷を低減する。
（ボード生産効率の向上、新規テスタの工期短縮、歩留まりの改善など）
  • 新規生産ボード（ASPEN1等）の実装工数を25%削減し、1枚当たりの生産に必要な消費電力を30%削減する。
  • 調整工期を短縮する事により、生産時電力を生産初号機実績と比較し、2０14年度末までに、40%削減を達成する。
  • 主要生産機種の生産通電時間を2012年度比　30%削減
  • クリーンルームの省エネ運転（2012年度度比　2％削減）
  • 有機溶剤の使用品種削減（2012年度比　30％　削減）
梱包の為の強化ダンボールを2011年比で、4,000kg削減する  
生物多様性 取引先の環境活動を調査することにより、サプライチェーン全体で、生物多様性保全活動を啓蒙し環境負荷低減を推進する。  
紛争鉱物 紛争鉱物に対する調査を実施して、紛争鉱物が含まれていない調達を推進する。  
資源循環 海外拠点における廃棄物のリサイクル率を2014年度末に85％以上とする。
（海外拠点リサイクル率：75％　　国内拠点は、99%以上を維持管理する）		  
環境リスク管理 環境法規制や関連設備のモニタリングを強化し、環境に関わる事故を未然に防止する。  
化学物質管理 化学物質管理の効率化と徹底を図り、グローバルな管理体制を構築する。