安全と健康管理
アドバンテスト・グループ労働安全衛生基本方針
アドバンテスト・グループは、すべての事業活動において、安全衛生管理が重要課題の一つであることを認識し、この基本方針に基づき積極的かつ継続的に安全衛生活動に取り組みます。
- 安全衛生の最優先
製品開発、設計、製造、カスタマサービス、その他すべての事業活動の遂行にあたり、安全確保と健康保持を最優先します。 - 法令遵守
事業活動を行う国、地域の労働安全衛生に関する法令、およびグループ内で制定した安全衛生のルールを遵守します。 - 継続的な安全衛生活動の推進
各事業所での安全確保、および安全衛生水準の向上のため、事業所毎の特性に応じた年間活動計画を作成し、グループ全体で安全衛生活動を実施します。 - 教育・訓練
労働災害事故の撲滅を目指し、安全衛生の確保に必要となる教育・訓練を実施します。 - 労働安全衛生情報の開示
この基本方針や労働安全衛生に関する情報を当社グループの全員に周知し、意識の向上を図ります。また、社外にも必要な情報を開示します。
労働安全衛生活動の推進
2013年度は、前年度から継続して各安全衛生委員会が作成した年間計画を確実に実行することができました。また、新入社員教育については、産業用ロボット作業者、および低圧、高圧電気取扱業務の3種の特別教育をカリキュラムに加え、入社時から安全対策をとりました。
2014年度は、「重傷災害ゼロ活動」をテーマに、共同作業を安全に行うための職長教育の対象範囲を拡大し、工場内リスクの再評価による安全対策を実施するなど、重傷災害の撲滅を図ります。さらに原点に帰り、「危険とは何か」「どのようにケガを防ぐのか」の基本的な安全教育を実施し、安全文化の醸成を図っていきます。
メンタルヘルス
アドバンテストでは、元気な職場をつくるのは元気な社員という考えのもと、健康管理室を中心に、「こころ」と「からだ」の両面から社員の健康管理をサポートし、安全に気持ちよく働けるよう、職場の環境を整備しています。
2012年度からは、「予防」に主軸をおいてストレス診断を導入しており、まず、ストレスを定量化(見える化)することで、社員一人ひとりにストレスへの気づきを促しセルフケアに役立てています。2013年度のストレス診断では、イントラネットからの入力で89.0%(前年度比+4.6%)の回答率を得ました。診断でストレス度の高かった個人上位5%にはこころの健康相談を案内しました(14%の来談あり)。また、e-learningを取り入れることで、セルフケアの強化を図りました(受講率88%)。
次に、高ストレス職場の管理職研修(参加者48名)を実施することで、高ストレス職場の改善の必要性やポイントを理解してもらい、メンタルヘルス不調者の発症しにくい職場の形成に努めました。
総合健康リスクについては2012年度から5ポイント改善しています。今後も継続的に調査分析し、こころの健康づくりをさらにサポートしていきます。
ヘルスケア
2012年度の健康診断結果では、脂質異常が当社の課題として明らかになりました。これを改善するために、当社では「高LDLコレステロール血症に着目した脂質異常対策」をテーマに、3年計画で減少に転じる目標を定めました。2年目の2013年度のアンケートによる実態調査では、「LDLコレステロール値が高いとなぜ身体に悪いのか」、「どうしたらよいかわからない」が60%を占めていたため、今年度の健診事後措置では、模型やパンフレットを使って視覚に訴えながらわかりやすく病態を説明し、運動と食事による改善策を指導しました(対象者394名)。
年齢別に有所見率を見ると20代から30代にかけて急激に増加しており、これは肥満の増加率とも一致しています。そこで若い世代への教育として、新入社員研修での食事についての講話を取り入れ、意識改善に努めています。
2014年度は、2013年度の指導結果の評価を待って、さらなる課題と対策で健康の増進を図っていきます。