Probo No.50のおもな内容 Probo No.50のおもな内容

技術論文

(Pb,La) (Zr,Ti)O3薄膜を用いた光集積回路

執筆者 株式会社 アドバンテスト研究所 阿部 峻佑 ほか
あらまし 我々は (Pb,La)(Zr,Ti)O3(PLZT)を用いたこれまでにない光集積回路を作製した。50Gbpsまでの高速変調動作をする光変調器、可変光減衰器をPLZT薄膜上に集積することに成功した。
Key Words なし

生体皮膚のイメージングを目的としたレンズレス高分解能光超音波顕微鏡

執筆者 新企画商品開発室 第2開発グループ STOプロジェクト 伊田 泰一郎 ほか
あらまし 我々はこれまでに生体の皮膚イメージングを目的とした、独特のレンズレス構造の高分解能光超音波顕微鏡を発売した。その設計、画像アルゴリズム及び性能を本論文に示す。システムには光学レンズも音響レンズも使用していない。イメージングヘッド内には4つのセンサー素子が四辺形状に配置され、光超音波(PA)の位相差を4つのセンサーで取得することにより、センサーの真下から発生したPA信号のみを使って画像を構築する。カーボンワイヤーを使った模擬生体試料の実験では、水平方向分解能は深さに依存せずに84.0±3.5μmであり、スキャン方向を変化させた場合には約±20%のバラつきとなった。またアクリルブロック共重合体上に赤インクを用いて100μm、200μm太さの血管を模擬した試料での画像化を検証した。赤インクのパターンを高コントラストで画像化できたことから、皮膚内の細動脈、細静脈を画像化できる性能があると考えられる。ラット熱傷モデル及びヒト健常皮膚の血管も生体内で明確に画像化することに成功した。
Key Words Photoacoustic, in vivo imaging, lensless, phantom, burn depth assessment

CloudTesting™ Serviceを使用した遅延故障テスト

執筆者 Advantest America Inc A.T.Sivaram ほか
あらまし ナノテクノロジーは、半導体集積回路の動作周波数を大幅に向上させてきました。その結果、回路の性能は遅延変動に対し、より脆弱なものへとなってきました。通常、遅延欠陥をテストするには、テストベクタを意図された動作速度で回路へ与えます。しかし、もし既存のテスト生成方法をそのまま運用するなら、高速テスタのために設備投資が必要となってしまいます。このため、低コストで低速なテスタを使った遅延故障テストには、特別なテストアプリケーションを用意しなければいけません。本稿では、テスト開発、デバッグ、新しいシリコンの検証コスト削減を目標とした創造的なテストソリューションが、設計検証環境における遅延故障テストにどのように役立っているかを紹介します。
Key Words なし

アプリケーション

デジタルモジュールを使ったUHF Tag RF I/Fの多数個同測テスト手法

執筆者 営業本部 システムソリューション統括部 第1SoC システム・エンジニアリング SoC SE1 家泉 和広 ほか
あらまし Ultra High Frequency(UHF)帯のRadio Frequency IDentification(RFID)は、市場の急速な拡大が見込まれる。UHF帯RFIDデバイスの低コストテスト・ソリーションを"T2000 8Gbpsデジタル・モジュール"(8GDM)を用い開発した。ハードウェアからシステム運用まで、総合的に検討し低コスト化を果たした。主な低コスト化の例を挙げて、このテスト・システムの詳細を説明する。
Key Words RFID、UHF、デジタル・モジュール、多数個同時測定、SWR

EVA100 磁気印加方式による電流センサ調整・検査の提案

執筆者 ADS Marketing and Business Development部 中村 重男 ほか
あらまし 高信頼性が要求される車載用電流センサの調整・試験工程向けに、実際に大電流を印加するのではなく、磁気印加により電流センサを調整・検査する手法を紹介する。磁気印加手法として高精度制御が難しい電磁石を使いながら、磁気設定精度:±0.1%、従来手法比で72%の磁気セットリング時間の短縮を実現した。本稿では、磁気印加方式の一般的な課題、実現方法、達成した磁気精度と時短方法を報告する。
Key Words なし