環境教育(ESG教育)
従来、ISO14001の環境一般教育として実施していた内容を、2022年度にESG教育として一新しました。The Advantest Wayに定める「ESG推進によるサステナビリティ」を理解することを目的とし、環境だけでなくESG推進という大きな枠組みで取り組んでいます。
ESG教育の基本的な考え方
アドバンテストグループでは、サステナブルな世の中を実現するためには、従業員一人ひとりがESG課題を理解することが重要と考えています。以下の2つの視点でグローバルな啓発活動を推進しています。
- 従業員一人ひとりがESG課題を身近な問題であると意識できる
- 事業活動、家庭生活のなかで自分に何ができるのか、何をするべきかを考えられる
1に対しては環境教育としてだけでなくESG全般として学ぶこと、2に対しては社内SNS「My LIFE. ON.」による従業員一人ひとりの取り組みを共有する場を提供しています。
主な環境教育プログラム
当社はISO14001の規格を使って環境負荷低減の取り組みを推進しています。
プログラム名 | 教育内容 |
---|---|
新入社員研修 | 新入社員へのアドバンテストのESGに対する考え方の啓発教育 |
ESG教育 | The Advantest Wayに定める「ESG推進によるサステナビリティ」、およびアドバンテストグループの環境方針の理解などISO14001環境一般教育を含む |
内部環境監査員教育 | ISO14001の内部環境監査員の養成およびレベルアップ教育 |
化学物質管理 | 化学物質の取り扱いおよび安全管理についての教育 |
特定業務の力量教育 | エネルギー管理、公害防止および廃棄物管理など、特定業務従事者に必要な力量の維持・向上の教育 |
ESG教育(e-learning)
ESG教育動画
アドバンテストグループでは、全従業員が、The Advantest Wayに定める「ESG推進によるサステナビリティ」および環境方針を理解することを目的に、ESG教育をグローバルで実施しています。
教育資料は動画で作成し、日本語または英語で視聴可能です。動画では、ESGの基礎やサステナビリティへの取り組みなどをアニメーションやナレーションを駆使して分かりやすく伝え、従業員が楽しく体験的にESGを理解できるようになっています。
環境 | ISO14001の環境一般教育の側面ももち、アドバンテストグループ環境方針に基づき5つの項目の取り組み内容に触れています。かつSDGsや地球温暖化などに対する理解をとおし環境意識の啓発をしています。 |
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社会 | アドバンテストと様々なステークホルダの関係、またダイバーシティやサプライチェーン上の社会課題について説明しています。 |
ガバナンス | リスク管理やコンプライアンス遵守などに触れ、企業としてESGに取り組むことが長期的な視点での企業価値向上につながることも説明しています。 |
動画の最後には学んだ内容に関する複数の問いを設け、従業員一人ひとりの理解度を確認しています。2022年度の受講率は84.3%でした。
2022年度 環境一般教育受講状況
対象者(名) | 受講者(名) | 受講率(%) | |
---|---|---|---|
国内 | 2,767 | 2,567 | 92.8 |
海外 | 3,556 | 2,761 | 77.6 |
全体 | 6,323 | 5,328 | 84.3 |
その他のESG教育活動
インタラクティブ地球儀の活用
インタラクティブ地球儀
当社は、地球のデータをリアルタイムに映すインタラクティブ地球儀を購入し、研究開発拠点である群馬R&Dセンタに設置しています。地球の大気温変化や、過去/現在/未来の地球を学べるこのツールをとおし、地球規模の環境教育を推進しています。
詳細は「社会貢献活動の事例」の「次世代教育」から参照ください。
中国でのESG教育
ESG研修参加者
当社の戦略の一つである「ESGのさらなる推進」に基づき、2022年度に中国では、企業におけるESGの展開と実践などを学ぶESG研修を実施しました。マネージャ向けの研修では、脱炭素に関する解決策を提供する企業の創業者兼CEOを招き「カーボンニュートラルにおけるESGの発展と実践」というテーマで活発な議論が交わされました。
社内SNS「My LIFE. ON.」による、グローバルな啓発活動
アドバンテストは社内SNS「My LIFE. ON.」をグローバルで運営しています。このSNSは、従業員が人/環境/社会によい活動を投稿し、それを見た人が「いいね」やコメントを入れて活動を応援することで、楽しみながらSDGsに貢献できる場となっています。
グローバルで推進体制を構築
アドバンテストは、従業員の活動参加を推進する仕組みをグローバルで構築しています。世界主要8拠点のSDGs推進メンバーと共に、多くの従業員が地域での活動を紹介し共有する場として社内SNSを活用しています。
投稿の一部(寄付)
2022年度は、社会への還元をテーマに世界の各拠点で従業員が社会貢献活動を実施しました。日本では、オンライン投稿イベント「投稿しよう!今すぐできる社会貢献」を開催し、社内SNS「My LIFE. ON.」を有効に活用しました。
従業員や家族が、海岸清掃などの社会貢献活動を行って投稿したり、国内外の貢献活動を紹介するなかで、普段は接点がない他部署の人たちとのよい情報交換や交流につながりました。
投稿の一部(蚊取り線香置きとして容器を再利用)
シンガポールの従業員からは、3R(reduce, reused, recycle)に楽しく取り組んでいる投稿が多く寄せられました。国境を越えて気軽に情報交換ができるのは、SNSの強みです。
その他、中国の従業員が、医師になる夢を持つ少女を支援している投稿は、大きな反響を呼びました。その少女が成長し、病院のインターンとなって夢に近づいたという続編も投稿され、社内SNS「My LIFE. ON.」は、単なる情報共有の場を超えて大きな感動も与えるツールとなりました。