環境リスク管理/化学物質管理 環境リスク管理/化学物質管理

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環境リスク管理の基本方針

事業活動で発生する環境負荷を抑制し、環境汚染などのリスクを未然に防止することは、企業の責任のひとつです。アドバンテスト・グループでは、環境法規制より厳しい自主基準値を設定し、環境影響の発生する設備の運用や監視・測定を実施しています。

また、万が一の事故発生時に、迅速に対応するため、設備の運用手順書や化学物質緊急時対応手順書などの環境リスクに対応するルールや管理体制などを整備しています。

さらに、リスクの高い作業に従事する社員や委託業者に対し、専門教育や緊急時訓練を定期的に実施し、スキルアップを図ることで、事故や緊急事態に迅速に対応できる人材を育成しています。

これらの取り組みの結果、2011年度の当社グループにおける事故および苦情は0件でした。

事業所の遵法管理

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「緊急時訓練・テストシナリオ」の作成

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緊急時訓練

当社グループでは、環境リスクの高い設備や作業に関して手順書を作成し、運用しています。2012年3月時まで、大きな事故は発生しませんでした。

2011年度は、群馬R&Dセンタにて、環境リスク発生時の対応をさらに迅速に行うため、訓練時間の目標などを組み込んだ、緊急時訓練・テストシナリオを作成しました。例えば、地下タンクへの給油時に、操作を誤り油漏れが発生した場合、流出した油が排水構へ流れ込み、敷地外の環境を汚染する可能性があります。環境汚染の拡大を防ぐためには、油が排水構に流れ込む前に処置を完了しなければなりません。そこで、従来の緊急時訓練に加え、それらの処置が実際に有効であるかのテストを実施しました。まず、水を油に見立てて、排水構に流れ込むまでの時間と処置が完了するまでの時間を測定し、未然に事故を防止できる時間を確定しました。その後、どの位置に緊急時対応備品を設置すれば迅速に対応が完了するかなどを検証し、目標タイムや最短の経路などを明確にした緊急時訓練・テストシナリオを作成しました。

2012年度は、国内事業所に水平展開を行い、リスク管理の強化を図っていきます。

化学物質管理の基本方針

アドバンテスト・グループでは、社内で使用する化学物質について、使用・保管における安全管理の徹底と法規制の遵守に取り組んでいます。

このために化学物質管理システムを使用しています。このシステムによって、化学物質の登録・安全審査・収支および法規制に対応した集計や、化学物質の安全な取り扱いに必須となるMSDSの常時閲覧が可能となっています。また、リスク管理、化学物質管理の強化を図るために、安全教育体制の構築や化学物質の統括管理部署による保管場所監査、指導を実施し、安全管理体制のさらなる強化に取り組んでいます。

さらに、海外においても国内と同様の管理を目指し、グローバルな管理体制を構築していく予定です。

化学物質管理の強化

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厳重な薬品管理

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容器単位での管理

化学物質管理システムでは、薬品を容器単位で管理できるシステムを採用し、PRTR法、毒劇法、労働安全衛生法、その他の法規制に該当する化学物質の管理レベルによって、柔軟に対応することが可能になりました。 また、通常業務で化学物質を取り扱う社員を含む関係者全員を対象に、化学物質を使用するうえでの危険性、有害性などの基礎知識について、MSDS(製品等安全データシート)や化学物質安全管理教育用の映像教材を用いた安全教育を実施しました。この安全教育を徹底することで、管理者の意識を向上させるとともに、現場での管理の強化を図っています。 2011年より導入した化学物質の管理ランク制度では、安全管理体制を強化するとともに、運用の効率化を実施しました。化学物質の危険性、有害性に応じた4段階の管理ランクを設定し、ランクに応じて管理基準(施錠保管、収支管理、在庫確認など)を見直し、新基準に沿った管理を開始しました。 保管庫の化学物質の表示については、表示方法を統一し、一目で管理化学物質がわかるようにしました。 このほか、安全管理体制の強化を行いました。作業主任者などの資格者を適正に配置し、そのうえで、安全教育体制を拡充しました。特に危険性、有害性の高い化学物質を使用している部署では、具体的な化学物質の使用形態に応じた専門教育を実施しています。また、化学物質の統括管理部署による保管場所の監査、指導を行い、安全管理体制のさらなる強化にも取り組んでいます。

化学物質の管理ランク
ランク 適用条件 施錠保管 収支管理 在庫確認
4 毒性が極めて高い、社会的影響が大きいなどにより、取り扱いに国などへの登録が必要な物質
【例】:麻薬、覚せい剤、など
法令に従う
3 毒性が高く、紛失の際、届出などが必要な物質
【例】:毒物、劇物、など
毎月
2 燃えやすい、腐食性が高い、慢性毒性があるなどの物質
【例】:有機溶剤、酸、アルカリ性物質、など
半期
1 上記の有害危険性のない物質
【例】:ハンダ、フロリナート、市販接着剤、潤滑オイル、など

事業所に適した化学物質廃棄方法の実施

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化学物質廃棄物の分別管理

当社グループでは、開発センタなどの化学物質使用量の少ない事業所においては、廃棄化学物質を使用部署で保管し、半期に一度、種類および量を確認のうえ、廃棄業者に引き渡し、処理をしています。

一方、工場で生産などに使用する、危険性が低く、量の多い化学物質については、化学物質管理者および廃棄物管理者が廃棄物保管場でまとめて管理し、一定期間ごとに廃棄しています。